お寺にコワーキングスペースをつくるということ

テラコモンズあれこれ

2025年6月より活動を開始したお寺のコワーキングスペース企画「テラコモンズ西性寺」も1年以上が経過し、その内容もだんだん充実してきました。
同時に、私の中でも「こういう場でありたい」という理想像を描くようになりました。そこで、今回は私が考えているテラコモンズの理想像についてお話しできればと思います。

テラコモンズ西性寺が大切にしたいこと

テラコモンズ西性寺が大切にしたいことは、主に以下の4つ。

(1)問いを持ち、知恵を出し合い、昨日よりも良い私(たち)を作る場所でありたい

▶そもそも、私たちはなぜ学んだり、働いたりするのでしょうか?その答えは人によってさまざまだと思いますが、私は「昨日よりも良い自分と世の中を作るため」だと思っています。
ただ、それは一人で全部できるものではありませんよね。一人の力ではできることも限られますし、万が一間違った方向に進んでしまっても、気づくことができません。そんなとき、問いを与えたり、知恵を差し出したりしてくれる他者の存在は非常に心強いのではないでしょうか。
「三人寄れば文殊の知恵」ではありませんが、コワーキングスペースを通して、みんなでより良い自分と世の中を作っていけたらと思っています。

(2)「身内」や「外様」が生まれない、ゆるやかな交流を大切にしたい

▶テラコモンズを通じてコミュニティが生まれることがあるかもしれませんが、あまり強固なコミュニティは望んでいなかったりします。新たな方でも入りやすい状態を常に作っておく、という感じでしょうか。もちろん常連さんがいてもOKです(むしろ歓迎です)。
ただ、いつも利用される方も、初めて利用する方も、程よい緊張感を持ちながら仕事や作業に臨んでいただけたら良いなぁと思っています。

(3)「お寺の良さ」を引き出した、みんなが落ち着ける場所でありたい

▶お寺に訪れる多くの人から「お寺ってなんだか落ち着く」という感想をいただきます。おそらくそれは、俗世間とは少し外れた価値観で場が作られているからだと思います。あるいは、世間の場所が少し賑やかすぎるのかもしれません。(例えば、街中にはさまざまなカフェがありますが、必ずしも落ち着ける場所ではありませんよね。時には騒がしくてちょっとここでは…という経験もあるのではなでしょうか)誰かが落ち着きたいなと思うときにテラコモンズに立ち寄って、落ち着ける場所でありたいと思います。

(4)「地域」と「お寺」や「テイク」と「ギブ」といった、違う要素の結節点でありたい

▶そもそも、テラコモンズ西性寺を始めようと思ったきっかけが、地域コミュニティの温かな姿でした。尼崎(とその周辺)に住まいを構える方々が、それぞれ持っているものやできることを差し出し合う様子を見て、単なる消費生活では味わえない豊かさを感じました。
また、地域の中にお寺という存在がありつづけて久しいですが、最近は「お寺がなんだか入りづらい」という声もちらほらと聞きます。(私も他のお寺へ行くとき、結構緊張しています)
そうした違う要素がテラコモンズで緩やかに交わっていけたら良いですよね。

……いかがでしょうか。なんだかとりとめのない文章となってしまいましたが、こういったことを大切にしながらテラコモンズの活動をやっていけたらなと思っています。ひとまず、2026年9月現在の展望でした。